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遅くなりましたが、6月15日に新町キャンパスで行われた「がれき問題に関するレクチャー&おはなし会」の報告をさせていただきます。

 この企画は、「サークルメンバーによるがれき問題に関するレクチャー」と、「福島からの避難者による支援に関するおはなし」の2つのセクションで行われました。
はじめに、レクチャーに関してですが、広域処理の必要性やその安全性、コストについての情報提供が行われました。日ごろ私たちは、何の疑いもなく「がれきを受け入れることが支援につながる」と思ってしまいがちです。しかし、実際に広域処理されるがれきの量やその危険性を知ることで、「本当の支援」とは何かをそれぞれが考えなおすことも必要だと感じました。
次におはなしに関してですが、実際に避難された方の生の声を聞く非常に貴重な機会になりました。今回話をしてくれたのは、福島県二本松市から二人のお子さんを連れて避難された方で、震災当日の様子から現在の暮らしに至るまで、その詳細をお伝えしていただきました。慣れない土地、父親と離れた暮らし、経済問題、今なお多くの問題を抱えながら生活しているとのことでした。そんな彼女は「かわいそうという言葉で壁をつくらないで。一緒にこれからのことを考えてください。原発事後の被害者は私たちで最後にしてほしい」という言葉で講演を締めくくりました。

 私たちが行うべき支援とは一体何なのでしょう。がれきの広域処理のように世間的に言われている「支援」を行うことでしょうか。
本当の支援とは、「被災者」「支援者」という立場を超え、もっと近い場所で寄り添い共に歩む中で、彼らが本当に求めることを見つけ、実現していくことだと企画を通じて痛感しました。
 参加者のみなさんにとって今回の企画が、「支援」を考える一つのきっかけになってくれれば幸いです。

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レクチャー会の様子

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参加者の様子
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2012.08.14 Tue l 企画報告 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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